20130316

Anna Karenina (2012)




試写会いってきた。
2012年の「アンナ・カレーニナ」です。
日本では3/29日公開ですよ!





ずっとみたかった。
何より何より、ジョー・ライト氏ですから!
まさに神的センスの人です。完全贔屓。


今回は、元々の原作がドロドロ。なので純愛ではない。
そして130分と長い。確かに、長かった。
ロシア文学が元です。「お堅い」イメージ。
レオ・トルストイの小説。

この映画に関しては、内容的には期待してはいけないと思う。
途中で時間が気になってしまって、ダレてきたんですよね…。


しかし!見どころハイライトは


ライト氏で何が好きかって、あの「ワンカット映像」なわけですが…
それがお見事に活かされていました。
いやー素敵!
もはや芸術の域よ、これは。


そしてこの映画での「舞台」の活用。
宣伝ポスターからも分かるように、実際にお屋敷とか使ってるんじゃなくて
「ステージ」を舞台にしてるとこも、ポイント。
これが結構面白い!と思った。


時代設定は帝政ロシアなわけだけど、ここではもう社会主義者が見られる。
表舞台は、貴族たちの場所で
その舞台裏が、平民たちの場所。
けれどね。その「ステージ」とは別に、また「外の世界」というのが出てくる。
自然の世界。あらゆる堕落とは無縁な場所。

ただ、最後の映像はあまりなー。草刈?してるシーン。
好きじゃなかったかも。
突然リアルになるんだけど、それも狙ってるのかな。



「プライドと偏見」とか「つぐない」に比べたら、全体評価では圧倒的に負けると思う。

面白くない人には面白くない映画、かな。
私の母は案の定、寝てました(笑)
けれど、「アンナ・カレーニナ」という文学作品をどうinterpretするか
そしてそれをどう演出するのか、という意味では非常に面白い映画だと思いました。
ほんと、芸術。


あと、「プライドと偏見」ではケンカばっかりな
つんつんヒーロー・ヒロインをやっていた二人が
無邪気に笑いあえる兄・妹という役をやっているの、ちょっとかわいかった。

そしてジュード・ロウのあの存在感のなさ(笑)
もはや、あれが本当の顔?と思うくらいに別人。

あーでも、アーロン・テイラー=ジョンソン…
私苦手かもなぁ。
ちょっと、というかだいぶチャラそうな感じ。
え?偏見だって?:-D
え?というか学年的に1つしか違わないだって?D-:
え?しかも去年結婚しただって?:-O
おうまい…



え、20代…だよ…
デフォでこの髪型がだめなのか…私…



大いなるネタバレ的なのは極力しない方向で書いてみました。
ライト氏には是非「ダロウェイ夫人」を映画化してほしいな…。
そして、そういえば音楽。
diegetic sound(実際の映画の中の音)が音楽の中に含まれているってやつ。
「つぐない」のタイプライターの音すごく素敵だったけど、今回もよかった!


★★★★☆
Dir. by Joe Wright
Screenplay by Tom Stoppard
Music by Dario Marianelli
Cinematography by Seamus McGarvey
2013.3.13.
20130315

Io sono Li (2011)



日本では2013年公開の「ある海辺の詩人 小さなヴェニスで」。
私が今書いている3/16公開ですね。あら、偶然。

静かなイタリア映画です。




とくに盛り上がりもなく、
かといってだらけてるわけでもなく。

たとえるなら、ゆるい邦画。
その舞台がヴェネチアです。といった感じ。


「ある海辺の詩人 -小さなヴェニスで-」観ました。おじさんラブな私としては楽しめた。切ないけど、ほっこりする映画でした。映像が素敵。ヴェニス思い出したけど、中国の川のイメージの方が大きかったかも。霧っぽくて、しずかで。
やっぱり中国人だから成り立つんだよね。移民でも日本人でこんな映画は、作れない。ベーピにリーの気持ちが理解できたのかはうーん…って所かな。アジア人とヨーロッパ人、いくら共産圏だ(だった)としても違うもん。けどそんな二人がひょんな共通点から仲良くなるのは観てて微笑ましい。


と、これがツイッターでのつぶやきでした。
映画の感想。

アドリアの海が そーっと霧に包まれているシーンとか、
無印の広告思い出した。

そしてヴェネチア、絵になるよね。
霧に包まれているヨーロッパの街が好きなそこのあなた!
是非、見てください。おすすめ。

ゆったりとしたいときに、おすすめの映画です。
大人の恋愛、なのかな。
そんな経験がない自分にはわからないけれど!


★★★☆☆(3.5で)
2013.2.20. ここは後日!

La piel que habito (2011)




「私が、生きる肌」(2011)を観た。





いや、これは確かに問題作になるわよ!
というくらい面白かった。
何気にこういう理系ちっく+人間味あるお話好きだから、結構楽しんで観れた。

アルモドバルの映画は、前観たのは「神経衰弱ぎりぎりの女たち」という映画だった。
あ、「バッド・エデュケーション」もか。(ガエルー!)

「神経衰弱~」は、昔のだけど、とてもスタイリッシュでコメディで面白かった。
「バッド・エデュケーション」とかも、原色の世界で観てて楽しいんだよね。
それは今回もそう。
というか、構図のセンスに脱帽。さすが、ってこういうことなのかな。


これとか。
インテリア、凝ってるよね。
この構図好き。


偶然、ちょうどその前に見た「美しすぎる母」(エディー!)に出てた子が。
かわいいよね。エレナ・アナヤ。
美しいー。オドレィ・トトゥとか、こういう顔すごい好き。


幾何学的な構図。


そして小物がかわいい。原色加減も素敵。


またもや、構図。そしてエロじじい。笑



とくにラボのこのシーン、惚れ惚れするくらいの構図センス。
こうやって切り取ってもすごい。


このラボ、本当キレイだなー。ガラス張り。

ネタバレしたくないのでこれくらいで!
展開的にはありがち?かもしれないから読める人もいるかもしれないけれど
面白いです。おもしろーい。
原色好き、おしゃれ映画(ともいえる)が好きな人とか、理系さん、いろんな人におすすめ。

けれどちょっぴり過激だからお気を付けを~。


★★★★☆
Dir. and screenplay by Pedro Almodóvar (ペドロ・アルモドバル)
Based on a novel by Thierry Jonquet (Tarantula)
Music by Alberto Iglesias
Cinematography by José Luis Alcaine

2013.02.08.
 

Blog Template by BloggerCandy.com