イギリス映画!
1月に観たまま中々手が付けられなかった2002年の「堕天使のパスポート」。
イギリスの社会問題、不法労働者たちの様子が描かれている作品。
オードレイ・トトゥかわいい。とてもかわいい。あこがれ。
箇条書きで下書き保存してあったんですが、そんな感じで今回書こう。
・Dirty things=社会、pretty things=その中で存在する純粋な心がオクウェとオドレイ
・多民族主義的ロンドン、あるいは異文化にあふれる都市の象徴。
白人イギリス男性の登場はほとんどない(移民局でさえ、人種が異なる人もいる)
むしろ、白人=悪者という構図
→難民や、オクウェのように事情があっても「違法」は悪いことなのか?
・言語もろくにできないのにパスポートをゲットする。
お金でなんとでもできる。
人種と国籍が一致しない。つまり、もはや現代では意味のないものなんじゃないか?
・正しく在住する権利のある移民すら、能力相応の仕事に就くことができない。
→イギリスが抱える労働問題、自国民が移民によって仕事が奪われる。
それは今に限ったことじゃなくて、昔から。労働者階級と移民の関係。
・焦点はオクウェであるはず(なのにたまにブレる)
・移民の生きづらさ、多様さ。
・底辺は底辺らしく違法な事をしないと生き残ることができない。何かを犠牲にしなければならない。
・無実な人が果たして違法滞在で罰せられるべきなのか?あるいは寛容であるべきなのか?けどその場合どのように線引きすればいいのか?
この人、Sherlockに出てこなかった? |
・人の為に良いことは、果たして違法で、他人を傷つけるものでも善なのか。
→悪い意味での資本主義的考え。
・ホテルでの出来事、工場、車、病院は全てお金に関係する。資本主義的。
・緊張の瞬間。オドレイ+パスポート+敵だった国側の人たちを手前に映すことで社会からの承認。しかし、実際に承認を得たとしても、良い生活が待ち構えているわけではない。
・画面の色彩から受ける印象:冷たい。
それに対して赤を基調としたホテル=温かさ(移民擁護、けど飾られた安心)
シリアスな問題ではあるけども、イギリス文化を垣間見ることできるのと同時に考えさせられる。イギリスもアメリカと同じように人種のるつぼであること。けれど、実際彼らに対する風当たりはアメリカよりも厳しいのかなーと思ったり。
P.S. 「メランコリア」については暫しお待ちを…。
★★★☆☆
Dir. by Stephen Frears (スティーヴン・フリアーズ)
Screenplay by Steven Knight
Music by Nathan Larson
Cinematography by Chris Menges
2013.01.16.
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